明治神宮へ参拝する際、お守りの授与を検討される方は多いでしょう。なかでも、神聖な鳥居の古材から作られる「除災招福守(じょさいしょうふくまもり)」には、特別な関心が集まっています。
そのご利益は「あらゆる災いを除き、福を招き入れる」というもの。初穂料は1,500円で、境内の長殿(ながどの)・神楽殿(かぐらでん)・南授与所にて受けることができます。ただし、旧鳥居の古材を使用した数量限定のお守りのため、参拝の際はお早めにご確認ください。
- 除災招福守(鳥居のお守り)のご利益と、台湾檜(たいわんひのき)という素材の由来
- こだま・勝守・相和守など、人気お守りの特徴と違い
- 各お守りの初穂料(値段)と、長殿・神楽殿など境内での授与場所
- ご利益を高める参拝作法と、古いお守りの返納方法(郵送対応含む)
明治神宮の鳥居のお守りご利益と由来
除災招福守が持つご利益と、これほど人気の理由
明治神宮の鳥居のお守りは、正式には「除災招福守(じょさいしょうふくまもり)」と呼ばれています。その名の通り「あらゆる災いを除き、福を招き入れる」というご利益があるとされ、日常に潜む厄災から身を守り、幸運を引き寄せるお守りとして、多くの参拝者から篤い信仰を集めています。
これほど注目を集める最大の理由は、その特別な「由来」にあります。大正9年の鎮座から100年にわたり神域の境界として参拝者を迎えてきた旧南参道鳥居(原宿口第一鳥居)。令和2年(2020年)の鎮座百年祭記念事業として建て替えられた際、その貴重な古材を用いて謹製されたのがこのお守りです。
100年の歳月を経てお守りへと形を変えた鳥居の木材には、計り知れない霊験があります。2026年現在も数量限定での授与が続いており、その希少性からも人気は衰えません。
御鳥居のお守りは何の木でできている?
除災招福守の神聖さを象徴するのが、その「素材」です。
明治神宮の鳥居は、木造の明神鳥居として日本最大級の規模を誇ります。旧南参道鳥居には、台湾・阿里山(ありさん)から献木された樹齢1,000年を超える台湾檜(たいわんひのき)が使われており、除災招福守にはこの歴史ある木材が用いられています。袋から取り出すと、檜ならではの清々しい香りが漂うのも特徴のひとつです。
なお、1966年に落雷で損傷した後、埼玉県の大宮氷川神社へ移設された大鳥居(第二鳥居)の歴史もありますが、現在授与されている除災招福守は、2020年に建て替えられた南参道鳥居(第一鳥居)の古材が使われています。100年もの間、神域の清浄な気に触れ続けてきた木材だからこそ、特別な力が宿ると考えられています。ちなみに、新しく建て替えられた現在の第一鳥居には、国産の杉が使用されています。
参考資料:林野庁「木の文化を支える森」
初穂料(値段)はいくら?
神社でお守りを受ける際、代金は「支払う」のではなく、感謝と敬意を込めて「お納めする」と表現し、これを「初穂料(はつほりょう)」と呼びます。
除災招福守の初穂料は1体1,500円です。他のお守りと比べると少し高めですが、100年の歴史を持つ貴重な素材が使われており、参拝の記念としても価値の高い授与品といえます。
参考までに、布製の「心身健全守(錦守)」は800円、最も手軽な「守札」は300円からとなっています。初穂料や授与の状況は時期によって変わる場合もあるため、参拝の際は境内の長殿(ながどの)・神楽殿(かぐらでん)・南授与所の掲示で最新情報をご確認ください。
こだま・勝守など、人気のお守りを紹介
明治神宮には、鳥居のお守り以外にも、さまざまな願いに応じた多彩なお守りが揃っています。
開運木鈴「こだま」は、境内で自然に折れた御神木の枝(枯損木)を再利用した木製の鈴のお守りです。振ると「カラカラ」と優しく清らかな音が鳴り、心身の浄化や開運のご利益があるとされています。白木づくり(1,000円)と漆塗(2,000円)の2種類から選べます。
「勝守(かちまもり)」は、勝負事での勝利だけでなく、「自分自身の弱い心に打ち克つ」ことを祈念したお守りです。2020年からはオリンピックにちなんだ金メダル型の丸いデザイン(1,000円)も加わりました。
各お守りの特徴をまとめると、以下の通りです。
| お守りの名称 | 主なご利益 | 素材・特徴 | こんな方におすすめ |
| 除災招福守 | 災いを除き、福を招く | 旧第一鳥居の台湾檜を使用。数量限定。 | 総総合的な厄除け、人生の節目を迎える方 |
| 開運木鈴「こだま」 | 開運招福、心身健全 | 境内の御神木の枝を使用。清らかな鈴の音。 | 心の平穏を求める方、木のぬくもりを好む方 |
| 勝守 | 必勝祈願、自己克服 | 己に勝つ祈念。金メダル型のデザインもあり。 | 受験・試合・商談など明確な目標がある方 |
| 相和守(そうわまもり) | 夫婦円満、家内安全 | 境内の楠の香りがしみ込んだペアのお守り。 | 夫婦仲睦まじくありたい方、良縁を願う方 |
明治神宮の鳥居のお守り授与と注意点
境内のどこで授与してもらえる?
明治神宮の境内でお守りを授与していただける場所(授与所)は、主に「長殿(ながどの)」「神楽殿(かぐらでん)」「南授与所」の3箇所です。
御本殿に向かって右手側にある神楽殿は、ご祈祷の受付を行う中心的な建物で、各種お守りやお札、御朱印の授与も行っています。その向かいに位置する長殿は、境内で最も大きな授与所であり、参拝後に立ち寄りやすい場所にあります。南神門の手前にある南授与所は朝8時頃から開いているため、早い時間帯の参拝に便利です。
授与時間は原則として開門から閉門までとなります。ただし、明治神宮の開閉門時間は日の出・日の入りに合わせて毎月変動するため注意が必要です。授与所が開く前の早朝は、南神門前授与所の向かいにある「宿衛舎(しゅくえいしゃ)」にてお守りを受けることができます。
遠方の方は郵送での授与も可能
直接参拝が難しい方のために、明治神宮では郵送によるお守り・お札の授与(発送祈願)も受け付けています。
申し込みは、公式サイトから申込書をダウンロードし、必要事項を記入します。希望するお守りの初穂料と送料を合わせた金額を「現金書留」で申込書と一緒に送付すると、神職がお祓いした清浄なお守りが自宅へ届きます。
参考資料:明治神宮公式サイト「発送によるご祈願のお申し込みについて」
お守りのご利益を最大限にいただくには
お守りのご利益を高めるためには、所有するだけでなく、持ち主としての心掛けが大切です。
常に身につけることが基本です。カバンや財布など日常的に持ち歩くものに入れておくことが望ましいとされています。ただし、お尻のポケットに入れるなど、ぞんざいな扱いは避けましょう。
感謝の気持ちを忘れないことも重要です。お守りは願いを叶える道具ではなく、神様とのご縁のしるし。自身の願いだけでなく、日々の平穏への感謝を込めて大切に持つことで、より深いご縁が結ばれます。
袋は開けないようにしてください。お守りの袋の中には神符が入っており、興味本位で開けてしまうとその役割が失われると伝えられています。袋も含めて一体のお守りとして、汚さないよう清潔に保ちましょう。
古いお守りの返納方法
お守りのご利益の期間は、一般的に1年間が目安とされています。年が改まるとともに神様の力も新たになるという考えに基づいており、1年間見守っていただいた感謝を込めて、古いお守りは神社へ返納するのが正式な作法です。
明治神宮の境内では、南手水舎の横などに「古神符納所(こしんぷおさめじょ)」が設置されており、古いお札やお守りを納めることができます。納められたお守りは、後日「お焚き上げ」という神事によって浄められます。
遠方などの事情で参拝が難しい場合は、郵送での返納も可能です。お礼とお気持ちの金額を添えて、現金書留で社務所宛に送付してください。
ただし、明治神宮の古神符納所で受け付けているのは原則として明治神宮のお札・お守り、守護矢、絵馬のみです。人形や正月飾り、他社のお守りなどは納められませんのでご注意ください。
まとめ|明治神宮の鳥居のお守り
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 除災招福守(じょさいしょうふくまもり) |
| ご利益 | あらゆる災いを除き、福を招き入れる |
| 素材 | 旧南参道鳥居(第一鳥居)の台湾檜(樹齢1,200年超) |
| 特徴 | 数量限定/檜の清々しい香りあり |
| 初穂料 | 1体 1,500円(2026年時点) |
| 授与場所 | 長殿・神楽殿・南授与所 |
| 郵送授与 | 公式サイトから申し込み可 |
| 返納場所 | 境内「古神符納所」または郵送(現金書留)で社務所へ |
| 返納の目安 | 授与から1年後 |
他にも、御神木の枝から作られた開運木鈴「こだま」や、自分自身に打ち克つことを祈念した「勝守」など、人気のお守りが揃っています。参拝の際はぜひお気に入りの一体を見つけてみてください。