京都を代表する景勝地、伏見稲荷大社の「千本鳥居」。朱色の鳥居がどこまでも続く幻想的な光景は、国内外の多くの人々を魅了し続けています。この鳥居の列は、実は江戸時代から続く、参拝者による「感謝の記録」であることをご存知でしょうか。
「自分も商売繁盛のお礼に鳥居を奉納したい」「個人でも申し込めるのだろうか?」と考えている方に向けて、2026年現在の最新情報をまとめました。本記事では、気になる号数別の初穂料(値段)待機期間、そして手軽に奉納できるミニ鳥居の情報まで、奉納を検討する際に知っておくべきポイントを網羅的に解説します。
【2026年版】伏見稲荷大社の鳥居奉納の初穂料(値段)一覧表
伏見稲荷大社で鳥居を奉納する際の費用は「初穂料(はつほりょう)」と呼ばれます。この金額は、鳥居の大きさ(号数)によって明確に定められています。
号数別の奉納値段目安
現在、奉納可能な鳥居のサイズと初穂料の目安は以下の通りです。特に千本鳥居のエリアに並んでいるのは、最も小ぶりな「5号」サイズです。
| 鳥居(号数) | 直径の目安 | 初穂料(2026年目安) |
|---|---|---|
| 5号 | 約15cm | 300,000円 |
| 6号 | 約18cm | 567,000円〜 |
| 7号 | 約21cm | 702,000円〜 |
| 8号 | 約24cm | 1,000,000円〜 |
| 9号 | 約27cm | 1,175,000円〜 |
| 10号 | 約30cm | 1,890,000円〜 |
※現在確認できる最も新しい価格帯を反映しています。以前は17万5千円や21万円といった設定もありましたが、近年は全体的に10万円前後上昇傾向にあります。また、10号を超える特大なサイズ(20号、25号など)も存在します。
奉納場所による価格の変動
同じ号数の鳥居であっても、設置する場所によって値段が変動します。
ふもと付近
比較的標準的な価格設定となります。
山頂・奥まった場所
資材の運搬距離や設置作業の難易度が上がるため、ふもと付近に比べて数万円(3万〜5万円程度)高くなる傾向があります。
正確な最新価格や空き状況については、必ず伏見稲荷大社の社務所(管理課)、または稲荷山神蹟にある各茶店へ直接お問い合わせください。
なぜ鳥居を建てるのか?「願いが通る」感謝の哲学
伏見稲荷大社にこれほど多くの鳥居が立ち並ぶ理由は、単なる景観づくりではなく、人々の深い信仰心にあります。
感謝の連鎖としての千本鳥居 現在、稲荷山全体には約1万基の鳥居があると言われています。一本一本の柱の裏には奉納者の名前と日付が刻まれており、それはまさに時代を超えて積み重なった「感謝の記録」の集合体なのです
「願いが通る」という語呂合わせ
江戸時代末期以降、「鳥居(とりい)=願いが通り入る」という語呂合わせから、願い事が「通るように」という祈願、あるいは願いが「通った(叶った)」という感謝のしるしとして奉納が盛んになりました。
1300年の歴史と発展
伏見稲荷大社は和銅4年(711年)に創建されました。もともとは農業の神様(五穀豊穣)でしたが、時代の変化とともに商売繁昌・家内安全の神様として、広く全国的な信仰を集めるようになりました。
感謝の連鎖としての千本鳥居
現在、稲荷山全体には約1万基の鳥居があると言われています。一本一本の柱の裏には奉納者の名前と日付が刻まれており、それはまさに時代を超えて積み重なった「感謝の記録」の集合体なのです。
【実践ガイド】申し込みから建立までの具体的な流れ
鳥居の奉納は、単に費用を払うだけでは完結しません。2026年に奉納を実現させるための具体的なステップを解説します。
社務所または茶店での相談
まずは伏見稲荷大社の社務所(管理課)茶店でも申し込みの取次が行われています。公式サイトに詳細な空き状況は掲載されていないため、現地での確認が基本となります。
場所とサイズの選定
鳥居を建てる場所は、すでに建立されている場所の「空き(撤去済み)」が出るタイミングに合わせる必要があります。実際に自分の足で山を登り、古い鳥居が撤去された場所や、予約済みを示す木札が立っていない場所を探して社務所へ相談するのが確実な方法です。
申し込みと初穂料の納入
場所と号数が決まれば、申し込みを行い初穂料を納めます。この際、鳥居に刻む名前や住所の校正には細心の注意を払ってください。一度彫られた文字は修正が困難です。
建立までの待機期間(要注意)
申し込みから建立までは、早い場合で数ヶ月から1年程度ですが、混雑状況によっては4〜5年待ちとなることもあります。2026年に申し込んでも、実際に建つのは数年後になる可能性があるため、余裕を持った計画が必要です。
奉納奉告祭(ご祈祷)
無事に鳥居が建立されると、大社から連絡が届きます。希望すれば本殿にて「奉納奉告祭」というご祈祷を受けることができ、神様へ無事の建立を報告します。
手軽に奉納したい方へ:1,200円からの「ミニ鳥居」
「大きな鳥居を奉納するのは予算的に難しい」「まずは感謝の気持ちを形にしたい」という方には、ミニ鳥居が選ばれています。
ミニ鳥居のサイズと値段
- S号(高さ約17cm):1,200円
- 3号(高さ約58cm):7,500円
- 1号(高さ約80cm):13,000円
※この他にも複数のサイズ展開があり、予算に合わせて選べます。
参考資料:伏見稲荷大社 公式ウェブサイト
奉納のやり方
ミニ鳥居に名前や願い事を記入し、境内の指定場所に納めることで奉納となります。
また、奉納せずに自宅へ持ち帰り、神棚に飾ったり旅の記念として大切に保管したりすることも可能です。
奉納した後の「寿命」と「維持費」のリアル
鳥居は一度建てたら永続するものではありません。木製であるがゆえの維持管理についても理解しておきましょう。
鳥居の寿命と素材
鳥居は伏見稲荷の御神木とされる杉で作られており、建立から約4〜5年、長くても10年程度が寿命とされています。厳しい自然環境(雨風や雪)にさらされるため、時間とともに劣化は避けられません。
職人の技と耐久性
鳥居の制作は江戸時代から続く専門の工務店(長谷川工務店)が担っています。
土に埋まる部分を焼いて炭化させる防腐処理や、秘伝の顔料「光明丹」を5回塗り重ねるなどの伝統技術により、耐久性を高める工夫が施されています。
維持・建て替えの判断
初穂料には将来的な維持費や修繕費は含まれていません。
鳥居が劣化した際には社務所から連絡があり、「撤去」するか、費用を払って「修繕・塗り替え」または「建て替え」を行うかを選択することになります。
2026年に伏見稲荷大社の参拝・奉納を快適にするヒント
伏見稲荷大社は、2014年に海外の口コミサイトで人気1位となって以来、国内外から非常に多くの観光客が訪れるスポットです。2026年に鳥居の奉納場所を探したり、静かに参拝したりするための具体的なアドバイスをまとめました。
混雑を避ける「時間帯」の選択
日中の千本鳥居は「満員電車のような混雑」と表現されるほど多くの人で賑わいます。ゆっくりと鳥居を眺め、奉納場所を検討したい場合は、早朝または夕方以降の参拝が最適です。伏見稲荷大社は閉門がなく、24時間いつでも自由に参拝が可能です。
お山巡りの所要時間と注意点
本殿から山頂までは往復で約2時間、休憩や写真撮影を含めると3時間はみておくと安心です。夜間の参拝も可能ですが、安全面や「お山」の神聖な空気を考慮し、午後4時までには下山するスケジュールが推奨されています。
参拝に便利な宿泊拠点
早朝の清々しい空気の中で参拝するために、大社周辺のホテルに宿泊するのが賢い選択です。
- アーバンホテル京都
- 徒歩約15分と近く、早朝参拝の拠点として非常に便利です。
- THE REIGN HOTEL KYOTO
- デザイン性が高く、参拝後の余韻を楽しみたい方に向いています。
- 京都ユウベルホテル
- 大浴場(高濃度炭酸泉)を完備しており、お山巡りで歩き疲れた体を癒すのに最適です。
【総括】伏見稲荷大社に奉納する鳥居の値段は大きさによって異なる
伏見稲荷大社の鳥居奉納は、単なる費用の支払いではなく、江戸時代から続く「願いが通る」ことへの感謝を形にする聖なる儀式です。
2026年現在のポイントを振り返ると、以下の通りです。
• 値段
本格的な鳥居は30万円(5号サイズ)からですが、1,200円からのミニ鳥居でも十分に感謝の気持ちを捧げることができます。
• 場所と期間
奉納場所は自分の足で探すのが基本であり、建立までは4〜5年待ちとなる可能性があるため、早めの相談が必要です。
• 維持
鳥居は木製のため約4〜10年が寿命であり、奉納後も継続的なメンテナンスの意識が大切です。
千本鳥居の壮大な景色は、一本一本に込められた奉納者の「ありがとう」というポジティブなエネルギーの集積です。2026年、あなたもその「感謝の連鎖」に加わり、未来へと続く信仰の道しるべを刻んでみてはいかがでしょうか。